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オールドスピタルフィールズマーケット

オールドスピタルフィールズマーケット

オールドスピタルフィールズマーケット

オールドスピタルフィールズマーケット

オールドスピタルフィールズマーケット

オールドスピタルフィールズマーケット

オールドスピタルフィールズマーケット

オールドスピタルフィールズマーケット

オールド スピタルフィールズ マーケット

営業時間 :

月曜日 ~ 水曜日 : 10:00 ~ 17:00 (ほぼすべての店舗)

木曜日 : 9:00 ~ 17:00 (アンティークとヴィンテージ マーケット)

金曜日 : 10:00 ~ 16:00 (ファッション、アート マーケット)

土曜日 : 11:00 ~ 17:00 (テーマ別マーケット)

日曜日 : 9:00 ~ 17:00 (ほぼすべての店舗)

地下鉄 : リバプール ストリート駅 (セントラル、サークル、ハマースミス & シティ、メトロポリタンの各線)

Web サイト : http://www.oldspitalfieldsmarket.com

スピタルフィールズは、13 世紀には病院や修道院のあった地区でしたが、16 世紀になって都市が発展すると、ユダヤ人、ユグノー (フランスのプロテスタント信者)、アイルランド系移民、アフリカ系移民などさまざまな出自の人々が住む多文化地区へと変わっていきました。町に人が集まれば商人はそこで店を開くようになり、スピタルフィールズ マーケットは農産物市場としてとても有名になりました。

ところがこの状況は 20 世紀に入ると一変します。ロンドンが発展を続け、人口が増加すると、マーケットの周辺地区は常に交通渋滞に悩まされ、農産物を満載したトラックが出入りするのにとても不便になってしまいました。その結果、農産物市場は 1991 年にロンドンの東側の郊外へと移転。

18 年以上におよぶ計画と改築を経て、オールド スピタルフィールズ マーケットは無事 2005 年に新装開店し、地元住民と観光客両者のハートをがっちりとつかみました。2011 年には U.K. マーケット アソシエーションにより “ベスト プライベート マーケット” に選ばれています。

オールド スピタルフィールズ マーケットには古いアンティークやコレクションを売る店がたくさん並んでいますが、毎日通っても新鮮な気分が味わえます。メインのマーケットは木曜日から日曜日まで出店します。特にアンティークとユーズド品のマーケットは木曜日、ファッションとアートのマーケットは金曜日に開催されます。レコードのマーケットは毎月第一と第三金曜日。入手しにくいさまざまなジャンルの LP を見つけられます。テーマ別マーケットは土曜日に開かれ、主にヴィンテージ品を売る店が並びます。こうした品々を少しずつ一度に見てみたいなら、日曜日にマーケットへ出かけましょう。

 

ベルの鋳造工場

ベルの鋳造工場

ワイトチャペル ベルファウンドリー製のハンドベル

ワイトチャペル ベルファウンドリー製のハンドベル

自由の鐘

自由の鐘

ビッグベン

ビッグベン

ホワイトチャペル ベル ファウンドリー

その名が示すように、ホワイトチャペル ベル ファウンドリーはベルの鋳造工場です。ここでは、小さなハンドベルから教会や時計塔で使用される巨大な鐘まであらゆる種類のベルだけでなく、その関連部品も製造しています。

ここが有名になった理由は主に 2 つあります。最初の理由は、1570 年の創業以来、現在まで生産を続けており、イギリス最古の製造工場としてギネス世界記録に登録されているためです。経営一族はこれまで 6 度交替していますが、400 年以上もベルを作り続けた、まさに “この道一筋” の会社です。次の理由は、ここで鋳造されたベルが歴史的な建物や特別な出来事と深いつながりがある点です。有名なベルとして、ロンドンのビッグ ベン、セント ポール大聖堂の時計台の鐘、アメリカの独立を告げた自由の鐘、モントリオールのノートルダム大聖堂の鐘、そして 2012 年のロンドン オリンピックで開会式に登場したオリンピック ベルなどがあります。

長い歴史と伝統を誇るホワイトチャペル ベル ファウンドリーは入口に展示コーナーがあり、平日の営業時間 (9:00 ~ 18:00) 内は無料で見学できます。さらに予約制のツアーもあり、工場全体を見学して説明を聞くことができますが、年間の開催回数は限られており非常に人気が高いため、ほぼ 1 年待ちとか。辛抱強く待てるという方は、公式 Web サイトの予約ガイド (http://www.whitechapelbellfoundry.co.uk/foundry.htm#tours) を確認のうえ、メール (bells@whitechapelbellfoundry.co.uk) でご予約ください。

 

コヴェントガーデンマーケット

コヴェントガーデンマーケット

アップルマーケット

アップルマーケット

コヴェントガーデンマーケット

コヴェントガーデンマーケット

コヴェントガーデンマーケット

コヴェントガーデンマーケット

コヴェント ガーデン マーケット

営業時間 : 月曜日 ~ 土曜日 : 10:00 ~ 19:00、日曜日 : 11:00 ~ 16:00

地下鉄 : レスター スクエア駅 (ノーザン線、ピカデリー線)

Web サイト : https://www.coventgardenlondonuk.com/markets

コヴェント ガーデンのマーケットは 1654 年に開設。1670 年に国王チャールズ 2 世からベッドフォード伯爵が農産品市場の私有権を認められ、伯爵一族が何世代にもわたって同じ権利を相続しました。ロンドンの交通機関が 19 世紀に入って飛躍的に発展すると、それにつれてコヴェント ガーデン マーケットも繁栄。1830 年には第 6 代ベッドフォード伯爵が建築家チャールズ ファウラーを雇って新古典主義様式を採用した建物をコヴェント ガーデンの中心に建てました。

コヴェント ガーデン マーケットは広大な面積を誇り “英国の食糧庫” と呼ばれましたが、深刻な交通渋滞により農産物市場は移転。建物は 1980 年に屋内ショッピング センターに生まれ変わりました。これが現在のアップル マーケットです。ここにはカフェやパブ、ハンドメイドの工芸品の店などが並びます。

コヴェント ガーデン内には他にもマーケットがあります。ジュビリー マーケットは月曜日に開かれるアンティーク マーケット。日用品、ファション、食品、土産物などのお店は火曜日から金曜日まで営業しています。週末に開かれるアートとハンドメイドの工芸品のマーケットは 200 を超す数の店が集結し、多種多彩な商品が売られています。毎日営業しているイースト コロネード マーケットはハンドメイドの工芸品を扱う小さくかわいらしいマーケット。

コヴェント ガーデン内のマーケットを歩き回ると、路上でさまざまな芸を披露するストリート パフォーマーをあちこちで見かけます。このパフォーマンスはコヴェント ガーデンの名物。クリスマスを除き年中毎日見ることができます。ぜひお見逃しなく !

 

現在のドルリーレーンシアタ

現在のドルリーレーンシアタ

19世紀初頭のドルリーレーンシアター内部

19世紀初頭のドルリーレーンシアター内部

コヴェント ガーデン マーケット周辺エリア

シアター ロイヤル ドルリー レーン

ドルリー レーン シアターはコヴェント ガーデン マーケットの近くにあり、ロンドン最古の劇場のひとつとして 350 年を超える歴史を誇ります。ここで上演されている演劇と同じようにドラマティックなエピソードが残る劇場です。

ドルリー レーン シアターは、1663 年に国王チャールズ 2 世の許可により建設されましたが、数年後、火災で焼失しました。劇場は再建され 117 年間も維持されましたが、設備拡張のため新しい建物が同じ場所に建設されました。ところがこの建物も 15 年後に再び火災にあってしまうのです。現存している建物は 1812 年に建設された 4 代目です。劇場経営者は頻繁に代わりましたが、現在は世界的に有名な作曲家アンドリュー ロイド ウェバーの会社が経営しています。

さらにドルリー レーン シアターはイギリス国歌「女王陛下万歳」が最初に聴衆の前で演奏された場所。また、劇場と観客がチケットの半券をそれぞれ持つことができるようにチケットのもぎりのシステムが始まった場所でもあります。

ドルリー レーン シアターは通常は演劇を上演していますが、20 世紀にはアイヴァー ノヴェロのロマンティック オペレッタやロジャー & ハマースタインのショーで有名になりました。以降、この劇場では主にミュージカルが上演されるようになり、「王様と私」、「マイ フェア レディ」、「42nd ストリート」、「ミス サイゴン」など有名作品がロングランされ、大成功を収めました。

現在 (2015 年 5 月) はミュージカル「チャーリーとチョコレート工場」が上演されており、他にもさまざまなコンサートやパフォーマンスが催されています。見に行く公演を特に決めずに行くなら、劇場を隅から隅まで知り尽くすためのシアター ツアーに参加してみましょう。1 時間のツアーではドルリー レーン シアターの歴史と、この劇場の舞台に立った俳優たちのエピソードを聞くことができます。ツアーは劇場内のチケット売り場で予約できます (日曜日を除く)。

 

終わりに

ロンドンは何百年も前に建てられた建物に詰まった歴史あるものや、そのストーリーに出会える場所です。ロンドンの由緒あるマーケットを見て回れば、イギリスの人々がいかに頑固であるかが感じとれます。古いものに執着しているようにさえ見えるかもしれません。

でも、過去のないところに未来はありません。時代遅れで堅苦しく感じることもあるでしょう。しかし、古いものの価値を認め、大切に扱うという姿勢はリスペクトされるべきです。

新しい製品が次々と大量生産される現代社会に生きながらも、古い品物の心地よさを自ら選ぶロンドンの人々。こんな、ゆっくりな時間を普段から持ってみたいですね。そう、まるでマーケットを楽しむときのように。

写真提供 :

123rf.com

Wikipedia (Oosoom, MrsEllacott)

Flickr (greenwichwhs, Ewan-M)