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中国で過ごす暖かい冬。 花咲く常春の地、雲南

中国で過ごす暖かい冬

花咲く常春の地、雲南

冬休みの旅行先を検討しているとき、寒さから逃れられる暖かいエリアが候補にあがることでしょう。タイやフィリピンがすぐに頭に浮かびますが、中国にも温暖で美しい場所があります。それは雲南省。旅行地としてはまだ穴場スポットで、四季を通して花が咲き乱れるため常に春の雰囲気が漂います。

中国の南東に位置する雲南省。古い城跡が中国の長い歴史を感じさせます。世界遺産が点在しているので、旅行先にはぴったり。古い街並み、名所、遺跡が今も残されており、旅行者にとって秘境の地ともいえるでしょう。雲南省のすばらしいところは、それだけではありません。ここは自然の宝庫。その美しさは世界でも他に類を見ないほどです。温暖な気候と美しい景色をもっと楽しみたいのなら、虎跳峡でのトレッキングに挑戦してみては。

うららかな常春の地、雲南は、まさにこの世の桃源郷。歴史あるこの地で、多彩な自然の美しさをご覧ください。

麗江

雲南省の代表的な都市

雲南省は複数の市に分かれており、見どころもたくさんありますが、ここでは昆明、大理、麗江、虎跳峡をご紹介します。雲南の街は、それぞれが独特な雰囲気を持っています。都会的で賑やかな面もあれば素朴で落ち着いた面もあり、飽きることはありません。さらに雲南省は交通網が発達しているので旅行初心者でも、たくさんの名所を巡ることができます。アクティブに過ごしたい方は、虎跳峡がおすすめ。四季折々のトレッキング コースが楽しめます。代表的な都市のおすすめプランは以下の通り。

おすすめプラン

黒龍潬公園

昆明

雲南の旅は昆明から。長い歴史を有する昆明は、省都として近代的な発展を遂げました。高層ビルが建ち並び、マクドナルドやスターバックスといった国際的なチェーン店も目立ちます。中心部は他の大都市のように賑わっていますが、市街地を離れると、まるで違う国かのような姿を見せます。

昆明

石林

石林は、昆明からおよそ 120 km 離れた場所にあります。その名の通り、石林は、岩が林立する地形が見られる場所。このカルスト地形はユネスコの世界遺跡にも登録されており、辺り一帯に不思議な形の岩が立ち並ぶ様子は、まさに壮観。昆明からはかなり距離があるものの、風雨の浸食によって形成されたこの奇岩群は、観光客を惹きつけて止みません。

石林に行くには時間も費用もかかり、入場料も無料ではありません。それでも行く価値はあるのかと疑問に思うかもしれませんが、行ってみればすぐにわかります。もちろん、答えはイエスです。

石林

石林

石林

石林

石林に行ったら、景色全体を見渡してみましょう。その雄大かつ荘厳な景観には大感動。特に、展望台の上からの眺めは、言葉を失うほどの絶景です。

展望台から見た石林

大理

昆明から 5 時間ほどのところに、大理があります。高層ビルが建ち並ぶ昆明に比べて、静かで温かい雰囲気の小さな街です。

大理古城

大理の城塞は、宋朝の時代に大理国君主の城として建設されたもの。長い歴史の間に城壁は損壊し、現在では北城門と南城門のみが残されています。古城エリアとその他のエリアの区別がつきにくく、

大理古城

古城内の道は入り組んでいて迷いやすいので、地図は必携です。困ったときは、次の 2 つの通りを目印にしましょう。

大理古城内

復興路 (复兴路)

復興路は、大理古城のメイン ストリート。有名なお店やレストランはここで見つけられます。古城も観光地化され、このエリアにもお洋服屋さんやお土産屋さんが建ち並んでいます。城壁に囲まれた古い街並みを想像して行くと、ちょっと驚くかもしれません。でもこの雰囲気が復興路の魅力です。夜はライトアップされ、昼間とは全く違う雰囲気。

復興路は、ローカル フードを食べたり、買い物を楽しんだりするのにぴったりの場所です。

復興路 (复兴路)

復興路 (复兴路)

復興路 (复兴路)

人民

落ち着いた雰囲気を楽しみたいなら、人民路がおすすめ。復興路より規模は小さいながらも、素敵なカフェや見ていて楽しいお店がたくさん並んでいて、いろいろなお店をのぞいているだけで楽しめます。

人民路

ここでは、フリーマーケットのようにお店がたくさん出ていて、美しい手工芸品やアクセサリーを販売しています。じっくりお土産を探してみましょう。

洱海

大理古城を堪能したら、次の行き先は洱海です。洱海は大理古城から 20 ~ 30 分の場所にある、全長 40 km の大きな湖。向こう岸が見えないほどの広さで、まるで海のようです。ここは、賑やかな大理古城から離れ、ゆっくり過ごすのに最適な場所。レンタサイクルで湖をぐるりと周って景色を楽しみましょう。自転車は、大理市内のいろいろな場所でレンタルできます。

洱海

洱海

麗江 (丽江)

大理から 3 ~ 4 時間の場所にある旧市街、麗江。大理と同じく古い街並みが残され、ユネスコの世界文化遺産に登録された人気のエリアです。虎跳峡の入口でもあるため、世界中からやってくる観光客で賑わいます。

麗江 (丽江)

麗江古城 (丽江古城)

麗江古城は、ユネスコの世界文化遺産に登録されたスポット。迷路のような街ですが、

少し歩くとすぐに道に慣れて、目的地までたどり着けます。迷子になるのが心配なら、地図で道順を予習しておきましょう。

通りには、民宿、みやげ物屋、レストランが軒を連ねます。観光客が増えるにつれてお店も増え、現代的な様子も見られるようになりました。

麗江古城 (丽江古城)

麗江古城 (丽江古城)

麗江古城 (丽江古城)

麗江古城 (丽江古城)

麗江について知っておくポイントは 2 つ。まずは、雲南省で採れるコーヒー豆が有名です。コーヒー好きなら、麗江で雲南コーヒーを飲んでみて。それから、通りでよく聞こえてくる歌も要チェック。この歌は “Dee-Dah” といい、麗江のバーに立ち寄ったら、きっと歌われているでしょう。この曲は中国のテレビドラマで使われてから有名になり、それからは麗江の通りでもよく流れるようになりました。覚えやすいメロディなので、いつの間にか頭の中でもリピート再生されているかもしれません。

黒龍潬公園

(黑龙潭公园)

麗江から徒歩で 10 分の場所にあるこの公園。穏やかな時が流れており、散歩にはぴったりの気持ちの良い場所です。天気が良ければ、公園の中央にある湖から冠雪した山の頂が見えます。湖の周りを散策して、思う存分美しい景色を楽しみましょう。

黒龍潬公園

黒龍潬公園

黒龍潬公園の中央にある湖

黒龍潬公園

束河古鎮

 (束河古镇)

麗江近くの小ぢんまりとした集落、束河古鎮。麗江から車でたった 10 ~ 15 分で行ける場所です。麗江と比べ小規模ながらも独特の雰囲気があり、みやげ物屋やカフェもたくさんあるので、このエリアの人気は麗江に負けません。

束河古鎮

束河古鎮

束河古鎮

虎跳峡

雲南旅行の最後を締めくくるのは、ここ、虎跳峡。虎が峡谷を跳んで渡ったということが名前の由来という説があります。この虎跳峡ではトレッキングに挑戦しましょう。ここは昔、商人がチベットに茶葉を運んだ “茶葉古道” として知られるルートの一部。

麗江からバスで 1 ~ 2 時間行くと峡谷の入口に着きます。そこから先は、トレッキングをするか、または、峡谷の低地を散策しましょう。時間をかけなくても一番高いところまで行くことはできますが、ぜひたっぷり時間をとって峡谷を登ることをおすすめします。

虎跳峡

トレッキングをしていると、道のりが正しいかどうか、たびたび不安になるかもしれません。道中には標識があまりないので、スプレーで記した赤い矢印を目印にして進んでいきましょう。矢印がない分かれ道も多々ありますが、ご心配なく。道に迷ったとしても、地元の人々が親切に道順を教えてくれます。

トレッキング コースは、客桟という中国式の民宿に基づいて、4 つのエリアに分かれています。虎跳峡沿いの客桟を利用しながら進むのが一般的です。

虎跳峡

最初のエリアは起伏がほとんどなく、難所は特にありません。金沙江の急流を下に眺めながら、どんどん歩いていくことができます。ちょっと息が切れてくる頃に、ナシ族の客桟が見えてきます。この辺りで最初のエリアも終わりです。次のエリアは険しいコースになるので、ここで休憩を取って、お茶を飲んだり軽くランチを食べたりしてもいいですね。

虎跳峡のトレッキング1番目のエリア

ナシ族の客桟

2 番目のエリアは、虎跳峡のコースの中でも最も険しいポイント。このエリアに入るなり、カーブが 28 もある、曲がりくねった坂が続きます。まるで試練のような 28 のカーブを登っていくと、鈴の音が聞こえてくるでしょう。これは、ロバがやって来る音。そう、ロバに乗って登ることもできます。

ロバに乗らないかと商人たちがついてくるかもしれません。鈴の音を聞いたら、誘惑に負けて自分で歩くのをあきらめる人もいるかも。がんばって急勾配を登ると、突然頂上に出ます。頂上でしばらく気持ちの良い風に当たったら、今度は来た道を戻ります。道を下りはじめると、目まいがするような高さまで登っていたことに気が付くでしょう。

虎跳峡のトレッキング2番目のエリア

28 個のカーブの坂は、登るのは大変でしたが、下るのは簡単。ずっと下って行くと、見えてくるのは茶馬客桟。険しいエリアはここで終わりです。

虎跳峡のトレッキング2番目のエリア

小腹を満たしてエネルギーをチャージしたら、3 番目のエリアに向かいましょう。ここはほとんど起伏はありませんが、道が狭いため、まるで断崖絶壁を歩いているよう。かなりひやひやする場所ですが、ちょっと気を付けて歩いていれば、Jungdo Kezhan (客桟) が見えてきます。ここが 3 番目のエリアの終点です。多くの人はここで 1泊し、朝になってから再スタートします。温かいお風呂とおいしい食事で、一日の疲れを癒しましょう。

虎跳峡のトレッキング3番目のエリア

きっとすぐに眠りに落ちて、あっという間に朝が来るでしょう。体が重く感じるかもしれませんが、元気を奮い起こして出発すると、すぐに 4 番目のエリアが見えてきます。最後のエリアは、平坦な道と下り坂のコース。疲れた体にはありがたい難易度です。ここでは小さな滝も見ることができます。これがもしトレッキングの初日なら、道の途中にある滝で立ち往生してしまうかもしれません。でもここまでの試練をくぐり抜けた人なら大丈夫。靴を脱いで、裸足で渡っていきましょう。

虎跳峡のトレッキング3番目のエリア

虎跳峡のトレッキング3番目のエリア

2 ~ 3 時間歩くと、最後の客桟、Tina Kezhan に着きます。ここからさらに残りのコースを行くことも、ここでトレッキングを終了することも可能。

虎跳峡のトレッキング4番目のエリア

まだまだ物足りない場合は続けることもできますが、大抵の人はここで終わりにします。Tina Kezhan から麗江への直通バスも運行されているので、必要に応じて利用できます。

虎跳峡のトレッキング4番目のエリア

賑やかさも静けさも持ち合わせた旧市街。冬を忘れてしまうような穏やかな気候。自然の中のエキサイティングなトレッキング。雲南省は、これらすべてが詰まった宝箱のようなエリアです。ぜひ、この魅力を体感してください。中国の中でも目新しい場所をお探しなら、雲南に行きましょう。